【3,300円の無駄な出費を回避】JAL mobileのahamoとIIJmioを組み合わせるSIMの選び方と自動切り替え設定

マイル・特典航空券戦略

こんにちは。東京大学で博士を取得し、クレジットカードの使い方を研究しているクレカゼミナールのゼミ長です。

空港のチェックインカウンターや混雑したレジ前で、決済アプリや搭乗用バーコードがなかなか表示されず、冷や汗をかいた経験はないでしょうか。

当ブログではこれまで、通信費を抑えながら、それぞれの回線契約でもらえるマイルの特典を二重に受け取る「JAL mobile多重化」の方法をご紹介してきました。余り深く考えずにサブ回線を選んでしまうと、いざという時に通信が途絶えてしまうリスクが残ります。詳しくはこちらの記事でご覧下さい。

本記事では、過去記事で検証した「最適な回線の組み合わせ」を前提とし、実際にサブ回線を契約する際の「SIMの選び方・確実な申込手順」から、いざという時に確実に通信を維持するための「スマートフォンの自動切り替え設定」まで、丁寧に解説します。

💡 結論・サマリ

この記事の3つのポイント

  • 万が一の通信障害に備えるための、最適な回線の組み合わせ
  • eSIMと物理SIMの違いから考える、いま選ぶべきSIMの形
  • いざという時に手間を省く、スマートフォンの自動切り替え設定手順

【結論】月額850円で構築する最適な組み合わせ:ahamo(ドコモ網)+ IIJmioタイプA(au網)

過去の検証記事のおさらいになりますが、メイン回線に「JAL mobile powered by ahamo(ドコモ網)」を利用する場合、サブ回線の「JAL mobile powered by IIJmio」において選ぶべきは「タイプA(au網)」になります。

⚠ 注意点

ここで、サブ回線の維持費を少しでも下げようと安易に「データ通信専用eSIM」を選んでしまうと、IIJmioの仕組み上ドコモ網(タイプD)しか選択できません。その結果、万が一の大規模障害や都市部のパケ詰まり時に、メインのahamo回線との通信網の分散が機能せず、両方の回線が共倒れになってしまう恐れがあります。

大規模な通信障害や通信の遅れは、基地局など通信設備の容量不足が原因で起こります。同じネットワークの回線を2つ持つことは、渋滞している高速道路において、追い越し車線から走行車線に車線変更するようなもので、根本的な解決には繋がりません。

異なる通信網(ドコモ網とau網)を組み合わせることで、旅先でも決済や情報収集が滞らない、安心できる通信環境を作ることができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

比較項目単一網構成 (ahamo版 + IIJmio版タイプD)ハイブリッド構成 (ahamo版 + IIJmio版タイプA)
利用ネットワークNTTドコモ + NTTドコモNTTドコモ + KDDI (au)
通信障害・パケ詰まり時切り替えても同じ網のため 通信不可別回線に切り替えることで 復旧が可能

【失敗しないSIM選び】完全eSIM化時代への過渡期における、2つの形状の最適な配置

ドコモ網とau網の組み合わせが決まったところで、次に迫られるのが「SIMカード(物理SIM)」「eSIM」かの選択です。

📝 補足

ここで注意したいのは、私たちがおすすめするサブ回線「IIJmioのタイプA(音声通話付き)」の場合、物理SIMを選んでもeSIMを選んでも、月額の基本料金は全く同じだということです。「eSIM=デジタルだから月額が安くなる」というわけではありません。

知っておくべきeSIMの3つのデメリット:オフライン時の制約と移行の手間

近年、スマートフォンのeSIM対応が急速に進んでいます。eSIMとは、物理的なカードを挿入する代わりに、インターネット経由で端末に直接ダウンロードする仕組みです。カードの郵送を待たずに即日開通できるのは大きなメリットです。

しかし、物理的な実体がないからこそのデメリットも存在します。具体的には以下の3点に注意が必要です。

⚠ 注意点

eSIMの3つのデメリット

  1. 初期設定にWi-Fi環境が必須であること:通信を確保したいがためにSIMを契約したのに、データをダウンロードするための安定したネット環境がないと、そもそも使えるように設定ができません。
  2. 別の端末や画面が必要になるなど、設定の手間がかかること:設定用のQRコードを別のスマホやパソコンで表示して読み取る必要があるなど、単にカードを挿すだけの物理SIMに比べて手間がかかります。
  3. 機種変更のたびに再発行手数料(移行コスト)がかかる場合があること:メイン回線であるahamoなどの大手キャリアは、オンラインで手数料無料でeSIMを移行できるケースが増えていますが、IIJmioのような格安SIMのeSIMは、別のスマホに移すたびに「再発行手続き」と都度220円(タイプAの場合)の手数料が発生します。

トラブル時の手間を減らす、物理SIMとeSIMの組み合わせ

では、これらの点を含めて、どのような構成にすべきでしょうか。2025年に発売された「iPhone 17」シリーズから、ついに日本国内モデルでも物理SIMスロットが完全に廃止されました。もし物理スロットを持たない最新のスマートフォンを使っている場合、必然的に「ahamoもIIJmioも両方eSIM」で構成せざるを得ません。その場合は、機種変更のたびにIIJmioの再発行手数料(220円)と設定の手間がかかることを考慮しておく必要があります。

しかし、iPhone 16世代以前や多くのAndroid端末のように、「物理SIMスロットが搭載されている端末」を利用している今の時期においては、以下の配置をおすすめします。

  • メイン回線(JAL mobile ahamo版):eSIM
  • サブ回線(JAL mobile IIJmio版タイプA):物理SIM

理由はシンプルです。旅行中にメインのスマホが壊れて急遽予備のスマホに回線を移したい時や、スマホを買い替える際、物理SIMであればカードを差し替えるだけで、Wi-Fi環境も手数料も不要ですぐに通信が復旧します。この「オフラインでもすぐに対応できる身軽さ」こそが、いざという時の通信手段を確保する上で非常に有効だからです。

【私の失敗談】後からの変更で発生した3,300円の無駄な手数料と、事前の計画の大切さ

さて、次項で具体的な申し込み手順を解説しますが、なぜ私がここまで「最初の契約時の選択」の重要性をお伝えするのかをお話しさせてください。それは、契約後に用途が変わって構成を変更しようとすると、思いのほか高い手数料が請求される仕組みになっているからです。

実は私自身も苦い経験をしています。現在、iPad用のサブ回線としてJAL mobile powered by IIJmioの「データ通信専用eSIM(タイプD)」を使っていました。その後、メインスマホのバックアップ回線として活用するために、「音声通話付きの物理SIM(タイプA)」へアップグレードしようと考えたのです。

しかし、システムの仕様上、データeSIM(タイプD)から音声物理SIM(タイプA)への直接変更はできず、結果として一度解約してからの「再契約」扱いとなり、新規契約事務手数料(3,300円)を支払うことになりました。

⚠ 注意点

仮に再契約にならず、単なるSIMの形状変更(物理⇔eSIM)や回線タイプの変更(D⇔A)で済んだとしても、IIJmioでは都度「交換手数料(2,200円)」+「SIM発行手数料(タイプA eSIM:220円、物理:446.6円等)」がかかります。長期利用特典(mio長特)で2,200円が無料になっても、数百円の発行手数料は請求されます。

こうした無駄な出費を防ぐには、最初の契約時に適切な構成を選んでおくことが大切です。


【実況中継】失敗を回避するための3つの確認ポイントと、確実な申込手順

それでは、不要な手数料の発生を回避するために、実際に「JAL mobile powered by IIJmio」を申し込む際の手順と、重要なポイントを解説します。

通信障害の備えとして費用対効果の高い、月額850円の2GBプラン

バックアップ回線として使う場合、プランは最小容量の「2GBプラン」で十分です。IIJmioのタイプA(au網)において、音声通話機能付きSIMは物理SIM・eSIM問わず月額850円(税込)です。毎月850円の維持費で、JALマイルを効率的に貯めつつ、ドコモ網が繋がりにくい時のセーフティネットを作れると考えれば、費用対効果の高い選択と言えるでしょう。

ミスを防ぐための、契約画面における3つの必須選択項目

申し込みの際はこちらのリンクから可能です。申し込み画面を進めていくと、最も重要な分岐点に差し掛かります。以下の画面で立ち止まり、おすすめする構成になっているか確認してください。

まずは先ほど説明した通り、SIMカードを選ぶかeSIMを選ぶかを選択します。(物理スロットがある端末の場合)将来の機種変更時の再発行手数料(220円)と、Wi-Fi環境がないと移行できないリスクを避けるため、「SIMカード(物理SIM)」を選択します。

次に、SIMの種類を選択します。ここで誤って「タイプD(ドコモ網)」を選ぶと、メイン回線(ahamo)との分散効果がなくなってしまいます。必ず「タイプA」のボタンが選択されていることを確認してください。

このあと幾つか通話定額オプションなどの選択がありますが、ご自身の使い方に合わせて選択してください。JAL mobile powered by ahamoのサブ回線であれば、事実上通話はしないと思いますので、定額通話オプションやWi-Fiのオプションは不要ではないかと思います。


【実機解説】いざという時の手間をなくす、OS別(iPhone / Android)自動切り替えの設定手順

物理的な回線の準備ができたら、最後はスマートフォンの設定です。

eSIMを選択した場合はeSIMの設定が必要になります。こちらのページにお使いの機種・プランによってやり方が異なりますので、こちらのページを参考にしてください

また、通信が詰まった際に、焦って設定画面を開き、手動で回線を切り替える操作には手間と時間がかかります。スマートフォンの自動切り替え機能を有効にして、いざという時のストレスを減らしましょう。

【iPhone編】自動切り替えと手動リセット(機内モード)の併用術

iPhoneの場合は、以下の手順でデュアルSIMの自動切り替えを有効にします。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」の項目内にある「モバイルデータ通信の切替を許可」をオンにする

この機能をオンにしておくと、メイン回線(ahamo)が圏外になった際や、メイン回線での音声通話中に、裏側で自動的にサブ回線(IIJmio)のデータ通信に切り替わります。メイン回線の電波が回復すれば、再び自動で主回線にデータ通信が戻るため、普段意識することはありません。

⚠ 注意点

ただし、iPhoneの仕様上、この切り替えが働くのは主に「完全に圏外になった時」や「通話時」などに限定されています。したがって、アンテナのマークは立っているのにデータが流れない、いわゆる「パケ詰まり」の状態では、自動で切り替わらないことがよくあります。

もしパケ詰まりに遭遇した場合は、自動機能に頼るのではなく、コントロールセンターから一度「機内モード」をオンにし、10〜30秒ほど待ってから再びオフにする操作を行ってください。これにより、基地局との通信のやり取りがリセットされ、パケ詰まりが解消されたり、サブ回線へと切り替わったりするきっかけになります。

【Android編】通信速度を監視して、自動で回線を切り替える設定

一方、Android 14や15を搭載した最新のXperiaなどは、より柔軟な通信の設定が可能です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「データSIM自動切替」を選択してオンにする

Xperiaの特徴は、圏外になった時だけでなく「通信速度の低下」を監視して、自動で回線を切り替えることができる点です。ユーザーは「どのくらい速度が落ちたら切り替えるか」の基準(例えば5Mbpsや10Mbpsなど)を設定できます。

例えば、地下鉄の駅や人混みで「QR決済画面を開くのに必要な通信速度」を下回ったとスマートフォンが判断した瞬間に、すぐさまau網(IIJmio)へと通信を切り替えます。都市部でのパケ詰まりに悩まされている方は、この基準を少し高め(10Mbps程度)に設定しておくことで、通信の詰まりによるストレスを大きく減らすことができます。


まとめ

事前のプラン選びから、確実な申し込み、そしてスマートフォン側の自動切り替え設定まで。この一連の準備をしておくことで、JALマイルを貯めつつ、どこにいても通信が途絶えにくい安心の環境を作ることができます。

当ブログでは他にもJALのお得なマイルの貯め方について紹介しています。いかにきじをまとめています。よろしければご覧下さい。

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